昨日、所属するLuskin School of Public Affairsの学位授与式があったので、でかけてみた。場所は、大学の看板建物のひとつRoyce Hall。日本の平均的な大学の講堂、といった広さだろうか。そこに学生たちは黒色のガウンを着て頭に学徒の帽子をかぶり、起立。一人ひとりが名前を呼ばれると、ステージに歩み出て、教官と握手を交わす。
日本と違って湿っぽい雰囲気は全くない。一族郎党を引き連れて来たかと思えるほど多くの身内が会場に詰め掛け、学生の名前が呼ばれると、親族が本人の名前を呼んだり、「フゥォー」と叫んだりして会場の雰囲気を盛り上げる。
加えて、修了のためには地獄のような勉強付けの日々をパスしなければならない。
日本の大学院生とは学位記の重みが違うのは当然で、一族が誇らしげに写真を撮るのもうなずける。
ところで、この式典に出かけたもう一つの目的は、映画で有名な卒業・修了式に帽子を放り投げるシーンが見たかったからだが、待てど暮らせど、そんなシーンはない。まちくたびれて博士課程の友達に聞くと、「そんなことする時代はとうの昔に終わったよ。私の大学や修士課程(それぞれUCLAとは別の大学)でもならなかったもん」とにべもない。
そういえば、先月、たまたま通りかかった校内の広場でロースクールの学位授与式があったので(式典はスクールによって別々に行われる)、日焼けにおびえつつ2時間半も式典を見ていたが、結局、最後の最後になって、わずかの学生が遠慮がちに帽子を放り投げただけだった。
「なんで放り投げないの」とその場にいた友達に聞いたら、「帽子が他の学生に当たって怪我したら、訴えられるからね」。
ロースクールゆえのブラックユーモアか、とも思ったが、昨日のLuskin School of Public Affairsの式典もしかり。
Royce Hallで行われた式典 |
式を終え誇らしげな学生たち |
1着35ドルの貸ガウン。色つきの布は専攻ごとに異なる |
匿名希望以外でコメント投稿できるんですね。
返信削除ただし、URLがないので意味不明の()付きですが。
帽子とガウン。この姿だけで映画を観ているようです。
高い学費を払ってしっかり学んだ方々。
これからどのような進路に進み、活躍されるんでしょうね。
大学院を修了する友達に聞いてみても、ほとんど進路未定。修了してから考える、という人ばかりでした。不況の影響が緒を引いていて、なかなか仕事が見つからないのが現状のようです。
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