ロサンゼルスに住むと決めたとき、結構頭を悩ましたのが家探しだった。現地の知人から、この街は地域によってかなり危険な上、車がないと(近く免許を取る予定)日々の生活に支障をきたすと聞いていた。そのため、渡米前からインターネットで、大学のルームシェアサイトや「craiglist」(地域情報コミュニティサイト)を入念にチェックし、到着してから何件か見学の予定だった。
けれども、1件目であっさり決めてしまった。現地の日本人サイト「びびなび Los Angeles」に「ルームシェア」という項目があり、値段や大まかな場所、家の紹介などが書いてある。それを見て、今の下宿を訪ねたところ、大家さんが私と同じ四国出身で現役の看護師さん、と心強かったのだ。
大学へはバスで15分ほど、近くにショッピングモールがあって立地がいい。大家さんいわく、「午後8時に女性が歩いて問題なし」と治安もいいそうだ(暗がりはもう歩かないつもり→前々回の「夜の顔」参照)。その大家さんは妻が日本人、夫がポーランド人のご夫婦で、2階建ての1階に私の部屋がある。部屋の広さは10畳くらいだろうか。室内には専用のトイレとバスがあり、台所と居間は共有。家賃は電気水道ガス込みで月700ドルだ。
渡米前、現地の不動産サイトや個人的な書き込みを見ていたら、「ロサンゼルスの家賃は高く、1000ドル以下は厳しい」という書き込みを見かけた。しかし、額には裏があるようだ。ビバリーヒルズのような超高級住宅地なら話は別かもしれないが、バス・トイレが複数付いたマンションは少なくなく、ルームシェアは盛んだから、頭数で割ったら、1000ドルしない下宿は結構ある。
こちらで知り合った留学生たち(日中韓、台湾、フランス出身)7、8人に聞いても、「大学付近でルームシェア700ドル」の相場は妥当で、中には600ドル以下のケースもあった。
さらに、こちらでは、賃貸物件に家具付きというのは珍しくなく、今の下宿も、ベッドから、小型冷蔵庫、レンジ、ソファーまで一式そろっていて、買ったのは机のランプとパソコンのプリンターくらいのものだ。
大家さんは「台所のもの、冷蔵庫のものは自由に使って」と気前がいい。しかも、日々日本食を作るため、冷蔵庫の中は日本そのもの。「ぽん酢しょうゆ ゆずの村 馬路村」を見たときは腰を抜かしそうだった(結構使わせてもらっていたが、つい最近、1本18ドルもしていることを知った。ごめんなさい)。さらに、酢の物や煮物を時折お裾分けしてくれ、パスタばかり食べていた日本の生活より、かなり健康的。
時折自炊していると、少し気まぐれなオス猫ブラッキーとメス猫ミミちゃんが「ミャ~オ」と猫なで声ですり寄ってくる。残念ながら、英語しか分からないのか、日本語で話しかけても視線は冷たいのだけれど。
今のところ居心地はいい。
米国では室内は白熱灯が一般的で、日本より暗い |
待っていましたよ!下宿の写真。
返信削除すてきですね。
小型冷蔵庫、レンジも確認。
快適なお部屋がスムーズに見つかって本当によかったよね。
ブラッキー&ミミさんの写真希望!
すてき、かなぁ。う~ん。片付けが苦手なので、ごちゃごちゃと物を置いている気がするんですけど。社交辞令と受け止めつつ、ありがとうございます。
返信削除写真には写っていませんが、手前にクローゼットがあり、一面鏡になっていていかにもアメリカ的。右下に写っているソファーの前に小さなテーブルもあります。